振り落とされぬようご用心
せっかく海外に行くならサムロだろうと、バンコクにいる間、サムロに乗りました。
サムロとは、現地の人に聞いてみると、サムロウという感じの発音らしいが、いわば三輪自動車のことです。
ドアも何もなしの、屋根だけついた、それこそあけっぱなしの軽自動車だが、暑いバンコクではこれで充分。
ただし、この三輪自動車、ぶっ飛ばす。
時速60キロくらいでがむしゃらに走るから、真っすぐの道ならまあ安定もしているが、曲がり角に来たらたいへん、みごとに横倒しになります。
客も人間もほうり出されてしまいます。
かたわらにいる連中がそれっと群がるので、人間を助けるのかと思って見ていると、客の持っていた品物の散らばったのをひろいに行くという。
しかし、そんなことはざらにあるわけではないので、街へ出ると、そのサムロに乗りました。
見れば、タクシーよりも多く走っているし、ちょっと立ち止まっていると、すぐ近寄ってくるから、さがす手間はいらない。
そこで行き先を言って値段は交渉で決める。