トイレットの皿
海外旅行で驚いたのが、日本人以外の連中がこのトイレットの皿におくのを見ていると、いともこれはむぞうさに、それもわざとかなと思うくらい、チャリーンと音をさせて投げ込んでいく。
その気勢というかスピードにのまれてしまって、さすがのマダムピピも機先を制されて、いくらおいていったかを見る暇もないようで、こちらもまた威勢よく、メルシーマダムとか、メルシムッシューと言っています。
この阿咋の呼吸が大事で、阿と言って、噂と言わせてしまうのが、このトイレでのコツのようです。
トイレで、阿とか畔とかいうと、いがにもきたないことをしでかしたみたいだが、どうぞ誤解のないように。
反対に、トイレから出てきたのはいいが、出口の皿の前でもそもそとハンドバッグやポケットから小銭入れを出して、えーと、皿の中に入っているコインはと、じーっと皿の中のコインを眺めまわしていると、マダムピピのほうにも余裕ができる。
そこで、この客はいくらおいてくれるかな、という期待を持たせることになります。
こういういらぬ期待は持たせないほうがいい。